■使用するハブダイナモについて

ハブダイナモ2種類 使用するダイナモです。左が『DH-2N-30J』右が『DH-2N-20J』。どちらもシマノ製です。『DH-2N-30J』が現行機種(2011年6月現在)で、『DH-2N-20J』は生産中止機種です。新品を自転車屋さん等で購入するなら30Jになりますし、廃品なら20Jの方が入手しやすいでしょう。廃品は、近所の自転車屋さんにお願いするか、清掃センターなど廃棄自転車が集められているところへ行くと見つかる可能性が大きいです。
ハブダイナモ2種類別の角度から 違いはラベルの色と、出力端子が1個か2個かという事だけなので、どちらを使用しても問題ありません。
ハブダイナモ2種類反対側から 後ろから見ています。この面にあいている穴を利用して風車の翼を取りつけるわけですが、あらかじめこの穴にM3(3ミリ)のネジを立てておきます。
以下で、ネジの立て方を説明します。ネジ立ての工具(タップ)をお持ちでない方は、ネジ立ての代わりにナットを使って組み立てることも可能です。ただしその場合には、ドリルで穴を大きくする必要があります。

■ハブダイナモにネジを立てる

タップとハンドル これが、ネジ立ての道具です。右上のオレンジ色の箱がM3のタップ(のケース)です。左上と下が、タップを回すためのハンドルです。どちらも役目は同じなのですが、ハブダイナモにネジを立てる際には左上の小さいハンドルでないと作業ができません。
3種類のタップの比較 これがM3のタップ、先のオレンジ色のケースの中身です。3本並んでいますが、左端の先端のネジになっていない部分(食付部)が長いものを使用します。ホームセンターなどでバラ売りしている場合は、これを購入してください。(※他の2本でもネジ立ては可能ですがちょっと難しくなります)
ガムテープを台にして固定 ハブダイナモはそのままでは置けないので、ガムテープ等を利用して水平になるように固定します。
ネジ立てをする必要があるのは18個の穴のうち6個だけ(赤印のところ)ですが、せっかくなので全部ネジ立てしてしまう方がいいかもしれません。(※画像はイメージです。実際にはダイナモが回らない様に、クランプするか誰かに押さえてもらう必要があります)
タップを垂直にする ネジ立てをする穴にあらかじめグリスや機械油をつけます。それから、タップが斜めにならないようにしてねじ込んで行きます。ねじ込む際にいっぺんにねじ込むのではなく、90°回して45°戻すといった具合にして、切りくずを落としながら少しずつねじ込んでいきます。穴の裏側にタップのネジになっていない部分が完全に抜け出たら、ネジ立て完了です。タップを折らないようにゆっくりと抜き取ってください。これを必要な穴の数だけ繰り返します。
大きいハンドルが当たっている ちなみに、これは大きなハンドルを使った場合です。ハンドルがダイナモのシャフトに当たるので回せませんね^^。

※ハブダイナモのこの穴は自転車のスポークの穴であって、ネジを立てるための穴ではありません。たまたまM3のネジをあける穴と同じ大きさなので利用しているにすぎません。時には穴が少し大きくてネジを立てることが出来ない場合もあります。その場合は穴を1つずつづらしてあけなおしましょう。

■ネジ立てをしない場合

タップを持っていないけど、わざわざ買うのも勿体ないという方は、3ミリのドリルで穴をあけなおして大きくしてください。ここに3ミリのネジが入りますので、本来ならば3.1ミリや3.2ミリのドリルであけなおすべきですが、通常のドリルのセットには中途半端なサイズのドリルは入っていませんので、3ミリで代用します。ネジを入れる際に多少きつくなりますが問題はありません。

組み立ての際には、ネジ立てをした場合に使用するネジよりも長いものを使い、ナットで締め付ける様にします。このあたりのことについては組み立てのところでも説明しますね。




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