■ヒンジの工作
本体とテールベーンを接続するヒンジ(蝶番、部品番号11)を作ります。
このヒンジは、ひまわり型風力発電機のファーリング機構のための部品なのですが、それと同時に発電機の振動をテールベーンに伝わらない様にする役目も持っています。ファーリングだけなら、金属製のヒンジでもいいのですが、金属製のものはそれ自体、振動により騒音を発生するのでよくありません。
いろいろ試した結果、100円ショップで売られているケースから切り出したポリプロピレンの板で作るのが一番いいという結論になりました。
以下では、そのポリプロピレンのヒンジの作り方を説明します。

ケースとペン まずは、材料。100円ショップなどで売られている小物や密閉容器を使います。ケースのどこか(主に裏側)に「ポリプロピレン」と書かれていることを確認してください。厚みは1.5ミリから2ミリぐらいが良いでしょう。色は大概、画像の様な白い半透明です。
ケガキ 図面を型紙として使い、ケースにマジックでケガキます。必要なのは1枚だけですが、念のため予備も1枚作ってきましょう。

【注意】ケガク際には、針やボールペンなど傷を付けるようなものは使用しないでください。その傷をきっかけに割れることがあり危険です。
粗く切り出し 工作用のノコギリで、大雑把に切り出します。
切り出し2 今度は、ケガキ線に合わせて切断します。部品が小さいので手で押さえて切るのは大変ですし、正確に仕上がりません。面倒でもきちんとクランプして作業しましょう。
切り出し3 切り上がりました。周囲のバリやケバをサンドペーパーなど落とします。
曲げ1 机の角などを利用して、中央から折り曲げます。中央の線でキチッと曲げたいので、画像の様に押さえる側も木の板などを併用してください。
この際、曲がりやすくするために、カッターなどで切れ目を入れたり、ボールペンで折り線を付けたりしないでください。割れて飛散することがあり大変危険です。
【注意】安全のため、必ずゴーグルなどを装着し目を保護して作業してください。
曲げ2 何度か曲げたり伸ばしたりを繰りかえして、簡単に曲がるようにしてください。曲げたところは細かいスジ(ヒビかな?)が入り白っぽくなりますが、この状態になると、もう割れたり切れたりすることはありません。
このあと、図面に従い穴を開ければヒンジの完成です。



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